何時間寝ればいい?年齢や季節別に見る理想的な睡眠時間の目安を解説
「何時間眠れば健康に良いの?」という疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。 睡眠時間は人によって適切な長さが異なり、年齢や季節、生活環境によっても変動します。 さらに日本人は世界的に見ても睡眠時間が短いといわれており、その実態を知ることは快眠対策の第一歩です。
この記事では、適切な睡眠時間の目安と、日本人の睡眠の特徴について詳しく解説します。 ご自身の睡眠を見直すきっかけにしてください。
適切な睡眠時間
適切な睡眠時間は人によって異なります。
厚生労働省の「令和元年 国民健康・栄養調査」によると、20歳以上の日本人の1日の平均睡眠時間は6時間以上8時間未満が半数以上を占めており、これが標準的な睡眠時間だと考えられます[1]。 しかし、睡眠時間は日の長い季節では短く、日の短い季節では長くなるなど、季節によって変わることが分かっています。 さらに20歳以上になると年をとるにつれて睡眠時間が徐々に短くなっていくため、一概に何時間眠れば良いとはいえません。
そのため日中に眠気を感じて活動に支障を来すようでなければそれで良いといえます。 また、長く眠ることにこだわるあまり、必要以上に寝床で過ごすと途中で目が覚めたり、熟睡感が損なわれたりすることがあるため注意してください。
[1] 厚生労働省「令和元年 国民健康・栄養調査」
日本人の睡眠時間の実態
日本人の睡眠時間の実態はどうなっているのでしょうか。 厚生労働省の「令和元年 国民健康・栄養調査」によると20歳以上の日本人の1日の平均睡眠時間は男女とも6時間以上7時間未満という答えが最多です[2]。
厚生労働省「令和元年 国民健康・栄養調査」をもとに執筆者作成
一般的に女性は家事や育児の負担が大きいことから男性と比べて睡眠時間が短い傾向にあり、慢性的な睡眠不足状態にあるといえます。 また同じ調査では約20%の方が睡眠の質に「満足できていない」と答えています[2]。
さらに、日本人の就労者の睡眠時間は世界的に見ても短いとされています。 日本人と各国の就労者の睡眠時間を比較すると以下のとおりです。
厚生労働省 e-ヘルスネット「睡眠と生活習慣病との深い関係」をもとに執筆者作成
睡眠時間が短い日本人にとって、質の高い睡眠を目指すことは重要といえるでしょう。
[2] 厚生労働省「令和元年 国民健康・栄養調査」
まとめ
いかがでしたでしょうか。 適切な睡眠時間には個人差があり、「○時間が理想」と一概に言えません。 ただし、日本人の平均は6〜7時間未満と世界的に見ても短く、睡眠不足を自覚している人も少なくありません。
本記事の要点:
・平均的な睡眠時間:20歳以上で6〜8時間が多い
・季節・年齢によって必要時間は変化する
・日本人は国際比較でも睡眠時間が短い
・約20%が「睡眠の質に満足できない」と回答
大切なのは「眠った時間」よりも「日中に眠気や不調を感じないこと」です。
Q&A
- Q理想の睡眠時間は何時間?
- A個人差があり一概に決まりはありません。日中に眠気で支障がなければ、その長さが目安になります。
- Q日本人の平均睡眠時間は?
- A20歳以上では6〜7時間未満が最多で、6〜8時間帯が半数以上を占めます(令和元年調査)。
- Q睡眠は年齢や季節で必要時間は変わる?
- Aはい。加齢で短くなる傾向があり、日が長い季節は短く、短い季節は長くなる傾向があります。
- Q長く寝床にいれば良い?
- A必要以上に寝床で過ごすと中途覚醒や熟睡感の低下につながることがあります。過ごし方に注意を。
- Q日本人の睡眠の満足度は?
- A約2割が「質に満足できない」と回答。就労者の睡眠は国際的にも短く、質の向上が重要です。
日中の眠気をなくすまでの3ステップ
まずは不安や課題に気づく
睡眠の質を知り改善の一歩を踏みだそう。
解決方法を知る
良質な睡眠へ生活と環境を整えよう。