下痢を繰り返す前に見直そう!ストレスケアと腸にやさしい食習慣とは
「ストレスでお腹を壊すのを何とかしたい」「薬に頼らず改善する方法はあるの?」 そんな悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。 ストレスによる下痢は、生活習慣の乱れや食事内容の偏りが原因で悪化しやすく、日常の小さな工夫で大きく改善できることがあります。
この記事では、ストレス性下痢を防ぐための生活習慣や食事のポイントを、具体的な実践方法とともに解説します。 腸をいたわりながら、ストレスに強い体をつくるヒントを見つけていきましょう。
下痢予防のために気を付けるべきポイント
下痢は「運動亢進性下痢」「分泌性下痢」「浸透圧性下痢」の3種類に分けられ、精神的ストレスによって引き起こされるのは主に運動亢進性下痢です。 運動亢進性下痢とは何らかの原因から腸管の運動が異常に活発になることで便が腸を通過するスピードが速まり、便から水分を吸収できなくなって生じる下痢のことです。 つまり、過剰になった腸管の運動を抑えることができれば下痢を防げると考えられるでしょう。 ここでは下痢を予防するために普段から気を付けておきたいポイントをご紹介します。
ストレスを軽減する
ストレスが原因だと思われる下痢は、ストレスを軽減することで防げるものと考えられます。 そうはいってもストレスのもととなっている仕事や人間関係などから離れるのはなかなか難しいですよね。 ストレスをため込み過ぎないよう、適度に発散するのが重要です。
親しい人と話したり趣味に没頭したり、自分に合ったストレス発散法を見つけましょう。 とにかくぐっすり眠ったり、こまめにストレッチをしたりと体をいたわることもポイントです。
規則正しい生活を送る
生活習慣の乱れは自律神経のバランスを崩し、おなかの調子を悪くしてしまう可能性があります。 規則正しい生活を送るよう心掛けましょう。 毎日決まった時間に寝起きし、食事の時間もできる限り一定にするのがポイントです。
生活リズムが整えば自律神経が安定し、お通じのリズムも整ってくるものと考えられます。 仕事などやむを得ない理由で不規則な生活になってしまっているという方も多くいらっしゃるかもしれませんが、できることから試してみてくださいね。
胃腸に負担をかける食べ物を避ける
ストレスがたまるとつい脂っこいものやお菓子をたくさん食べてしまう、という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。 脂っぽい料理や糖分を多く含む食べ物は腸に負担をかけてしまうため、下痢のときには禁物です。 またカレーなど香辛料の効いた料理も避けておきたいところです。
香辛料は腸を刺激して運動を活発にさせる作用があるので、症状を悪化させてしまう可能性があります。 さらに下痢をしてしまっているときには食物繊維の多い食品も避けておきましょう。 おなかの調子に良い影響を与えるといわれる食物繊維ですが、下痢のときには腸の動きを活発にして症状を悪化させてしまう恐れがあるのでおすすめできません。 おなかの調子が悪いときは消化に良い以下のような食べ物を選ぶようにしましょう。
ゆっくりよく噛んで食べ、食べ過ぎないことも重要ですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。 ストレス性の下痢は、腸の動きが活発になりすぎる「運動亢進性下痢」が主な原因です。 そのため、ストレスを軽減し、腸の働きを落ち着かせる生活リズムを整えることが何より大切です。
主なポイントを整理すると以下の通りです。
改善ポイント
・ストレスを軽減する:趣味・会話・睡眠などで心を休める
・規則正しい生活:睡眠・食事リズムを一定に保つ
・食事の工夫:脂質・糖分・香辛料を控え、消化の良い食事にする
「お腹の弱さ=性格」ではなく、体が発しているサインです。 まずはできる範囲で生活を整え、腸にやさしい食事を意識してみましょう。