不眠が続くときは受診しよう
1.不眠症とは
「不眠症」とは、不眠の症状が長く続き、心身に不調が出て日中の生活に支障を来す病気のことをいいます。
不眠の代表的な症状には、寝付きが悪い(入眠困難)、途中で何度も目が覚める(中途覚醒)、早朝に目覚め二度寝ができない(早朝覚醒)などがあります。
「眠りたいのになかなか寝付けない……」
このような経験がある方は多くいらっしゃるでしょう。
生活リズムの乱れやストレスなどがきっかけで、誰でも一時的に不眠になることがありますが、数日から数週間で自然に改善されるケースがほとんどです。
しかし不眠が長く続くと、倦怠(けんたい)感、意欲や集中力の低下、気分の落ち込み、目まい、食欲不振、頭が重い感じなど、心身の不調が出ることがあります。
この状態が不眠症と呼ばれ、治療が必要だと見なされる状態です。
なお不眠症の原因は一つではありません。
ストレスや心・体の病気、薬の副作用など、さまざまなものが原因となります。
また睡眠時無呼吸症候群やうつ病など、睡眠障害を伴う別の疾患が背景にある可能性も考えられます。
状況によって対処法や治療法は異なるため、まずは原因を把握することが大切です。
[1] 厚生労働省 健康づくりサポートネット 「不眠症」
2.症状が続く場合は受診しよう
不眠の症状が続く場合には、医療機関の受診を検討しましょう。
眠れない状態が長引くと、「このまま眠れなかったらどうしよう」という不安が強くなり、その不安自体が眠りを妨げてしまうことがあります。
誰かに相談して状況を整理するだけでも気持ちが軽くなり、不眠への恐怖が和らぐ場合もあるでしょう。
なお現在の不眠治療では、必要に応じて睡眠薬を用いる方法が一般的です。
睡眠薬に警戒心を抱く方もいるかもしれませんが、医師の指示どおりに正しく服用すれば、健康を害するリスクは小さいとされています。
一方で、市販薬を自己判断で長期間使い続けるのは望ましくありません。
不眠の症状が続くときは我慢せず、医療機関に相談して医師の指導を受けましょう。