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腹式呼吸とは?胸式呼吸との違いと自律神経への影響をわかりやすく

腹式呼吸という言葉は耳にしたことがあっても、「実際どういう呼吸なの?」と疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。普段何気なく行っている呼吸には、「胸式呼吸」と「腹式呼吸」という2つのタイプがあり、それぞれに異なる効果があります。 特に腹式呼吸は、副交感神経を活性化してリラックスを促すなど、心と体の健康に深く関わる重要な呼吸法です。

この記事では、腹式呼吸の仕組みや胸式呼吸との違い、自律神経との関係をわかりやすく解説します。

腹式呼吸とは

あぐらでヨガをするひと

「腹式呼吸って何だろう?」 腹式呼吸は普通の呼吸と違うのか、気になる方もいらっしゃるでしょう。

呼吸は大きく腹式呼吸と胸式呼吸に分けられます。

メモ
肺は呼吸の際に自らの力では伸び縮みできず、周囲の筋肉や骨の伸縮によって伸び縮みします。

腹式呼吸と胸式呼吸では使われる筋肉が違います。 腹式呼吸とは「横隔膜」を使う呼吸法のことで、横隔膜呼吸とも呼ばれています。

メモ
横隔膜は肺の下にあるドーム状の筋肉です。

腹式呼吸では横隔膜が下がることによって肺が伸び、空気を取り込みます。 横隔膜に引っ張られることによって肺が広がりやすく、取り込む空気の量が多いことが特徴です。

一方、胸式呼吸とは「肋間筋」を使う呼吸法のことです。

メモ
肋間筋は肋骨と肋骨の間にある筋肉です。

胸式呼吸では肋間筋で肋骨を上下させることで呼吸します。 また、これらの呼吸法を用いたエクササイズにヨガとピラティスがあります。

ヨガは腹式呼吸を用いるエクササイズです。 腹式呼吸では副交感神経が優位になるため、ヨガを行うと体をリラックスした状態にすることができます。

副交感神経とは
意志とは関係なく刺激に反応して身体機能を調節する自律神経のうち、リラックスしているときにはたらく神経のとこです。

一方、ピラティスは胸式呼吸を用いるエクササイズです。 胸式呼吸では交感神経が優位になるため、ピラティスを行うと体を活動的にしたり気持ちを奮い立たせたりする効果があります。

交感神経とは
自律神経のうち、活動的なときにはたらく神経のことです。

どちらが良いということではなく、体を休めたいときには腹式呼吸を、活動的になりたいときには胸式呼吸をと行い使い分けると良いのですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。腹式呼吸は、横隔膜を動かして多くの空気を取り込むことで、副交感神経を刺激しリラックスを促す呼吸法です。胸式呼吸との違いを理解することで、自分の体調や目的に合わせた呼吸法を選べるようになります。

リラックスしたい時 → 腹式呼吸 集中したい・活動的な時 → 胸式呼吸