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ストレスと深く関係する病気3選|FD・IBS・うつ病との関連を紹介

ストレス性の食欲不振は、胃腸の機能障害やメンタルヘルスの不調と結びつくことがあります。 放置せず、リスクとなる病気の特徴を把握しておくことが重要です。 本記事では原文の該当箇所をそのまま掲載し、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群、うつ病の3つを簡潔に整理します。 受診の検討材料として、症状のイメージを具体的に掴んでください。

ストレスからくる食欲不振で考えられる病気

ストレスによって食欲不振となると、病気になるリスクも高くなってしまいます。 リスクのある病気は以下の三つです。

  • 機能性ディスペプシア
  • 過敏性腸症候群
  • うつ病 それぞれ詳しく解説します。

機能性ディスペプシア

ストレスからくる食欲不振で機能性ディスペプシアとなる可能性があります。 機能性ディスペプシアとは、胃の痛みや胃もたれ、胃に不快感などが生じている病気のことです。 さまざまな検査を行っても、はっきりとした原因が見つからない場合が多くみられます。

症状はさまざまで、例えば胃の痛みや胃もたれ、胃が熱く感じる、すぐに満腹になるなどがあります。 機能性ディスペプシアの原因はほとんどがストレスとされており、健康診断を受けた人のうち11〜17%が発症しているといわれています[1]。

[1] 日本消化器病学会「機能性ディスペプシア(FD)ガイド2023」

過敏性腸症候群

ストレスからくる食欲不振は、過敏性腸症候群が起こる原因の一つともいわれています。 過敏性腸症候群とは、検査をしても腸に異常が見られないのにもかかわらず、下痢や便秘、腹痛を繰り返す病気のことです。

症状としては、慢性的な下痢や便秘、腹痛、腹部の不快感などがあり、ストレスや緊張、不安、睡眠不足、疲労などで症状が悪化するのが大きな特徴です。 また、頭痛やめまい、不安感、疲労感などの症状も同時に現れることがあります。 日本人の10〜15%に認められているともいわれており、消化器疾患のなかで最も頻度が多く、先進国の人に多いとされています[2]。

[2] 社会福祉法人 恩賜財団 済生会「過敏性腸症候群」

うつ病

ストレスからくる食欲不振は、うつ病を発症してしまうこともあります。 うつ病は心の病気ですが、不眠や胃の不快感、倦怠感など体の症状として現れることが多いため、自覚しにくい病気です。 ご飯を食べることができないという不安が焦燥感となり、無意識のうちにストレスをためてしまい、うつ病を発症してしまいます。 うつ病の場合は症状の原因が分からないことが多く、本人や家族も気付きにくい病気といわれています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。 食欲不振の裏に疾患が隠れているケースは少なくありません。 FDやIBSは検査で異常が見つかりにくく、うつ病は身体症状が先行しがちです。

チェックポイント 胃もたれ・腹痛・不眠・強い不安が続く 体重減少や脱水の兆候がある 生活に支障が出ている 該当する場合は早めの受診を検討しましょう。