REST PALETTE

イライラを軽くする5つの習慣と毎日を整えるための生活リズム調整法

感情の波は、生活リズムの“微調整”で穏やかになります。食べる・噛む・浴びる・没頭する・眠る。どれも特別な道具はいらず、積み重ねるほど安定度が増します。この記事では、イライラ対策について、食事・咀嚼・日光・趣味・睡眠の五つの視点から解説します。

この記事で、日常の中でイライラを軽くする“仕組み化”の糸口を見つけてみましょう。また生活習慣からのイライラ対策を詳しく知ることができます。

解消法1 自分の好きなものを食べる

おいしそうな料理

おいしいものを食べることがリフレッシュになるという方も多いのではないでしょうか。 食事は栄養を摂るためだけに行うものではなく、心を落ち着ける役割も果たしています。 おいしいものを食べたときには「β-エンドルフィン」と呼ばれる神経伝達物質が分泌されます。

β-エンドルフィン
不安や緊張を和らげ気分の高揚や幸福感をもたらすため、「脳内麻薬」とも呼ばれている神経伝達物質です。

忙しくてゆっくり食事をする暇もないことが「イライラ」に拍車をかけている場合もあるかもしれません。 最近気持ちの余裕がなくなっているなと感じる方はおいしく楽しい食事を心掛けましょう。 また、自分の好きなおやつを食べるのも良いかもしれませんね。

メモ
疲労感の回復に有効な成分が配合された食品を摂取するのも良いでしょう。例えば「GABA」を摂取することにより心理的・肉体的疲労がどちらも軽減されることが実験の結果から分かっています[1]。

[1] Tsutomu KANEHIRA, Yoshiko NAKAMURA, Kenji NAKAMURA, Kenji HORIE, Kaori FURUGORI, Yusuke SAUCHI and Hidehiko YOKOGOSHI「Relieving Occupational Fatigue by Consumption of a Beverage Containing γ-Amino Butyric Acid

解消法2 噛むことで脳を刺激する

白米を食べる女性

実は噛むことがストレス解消につながるということをご存じでしょうか。 咀嚼は五感から入ってきた刺激が快か不快かを判断する、脳の「扁桃体」と呼ばれる部位のはたらきを抑える作用を持っています。 扁桃体のはたらきが抑えられると不快という信号が大脳に送られにくくなり、ストレスやイライラを感じにくくなるのです。

また、噛むことは心を安定させるはたらきを持つ脳内伝達物質「セロトニン」の分泌量を増やす効果もあります。 セロトニンの分泌量はストレスや睡眠不足によって低下してしまいます。 セロトニン不足が続くと気分が落ち込みうつ状態にもつながってしまうため、噛むことでセロトニン分泌を促し、イライラなどのネガティブな気分を軽減させましょう。

食事のときには歯応えのあるものを選び、よく噛むことを心掛けたいですね。

解消法3 太陽の光を浴びる

外を歩く女性

太陽の光を浴びることもイライラの原因となるストレス解消に効果的です。 デスクワーク中心の生活を送っていて、なかなか日光を浴びる機会がないという方も多いのではないでしょうか。

日光を浴びると脳内物質「セロトニン」の分泌が増加します。 セロトニンには精神を安定させ脳を活発にはたらかせる作用があり、ストレスに対して効果があるといわれているのです。 またセロトニンの分泌はウォーキングやジョギング、サイクリングなど一定の動きを繰り返すリズミカルな運動によっても促されます

日頃運動不足が続いているという方もいらっしゃるでしょう。 太陽の光を浴びながら散歩する、というのもおすすめですよ。

解消法4 趣味に没頭して日常を忘れる

本を読む男性

趣味に打ち込むこともストレスの解消につながります。 イライラしていても自分の好きなことや楽しいことを考えればイライラの原因を忘れられるという方も多いのではないでしょうか。 映画を観たり本を読んだり、音楽を聴いたり演奏したり、旅行に出かけたり、山に登ったり、人によってさまざまな趣味があることでしょう。 仕事や家事などを忘れ、自分の好きなことをできる時間を持つことが重要です。

解消法5 よく眠って疲れを取る

よく眠って疲れを取ることもストレスを解消しイライラを感じにくくしてくれるでしょう。 睡眠不足が続くと脳のはたらきが低下しストレスに弱くなってしまいます。 睡眠不足は体だけでなく心にも悪い影響を及ぼしてしまうのです。

たっぷり眠って心身の疲れを取るようにしましょう。 規則正しく十分な睡眠を取ることを心掛けましょう。

注意事項
「寝だめ」はおすすめできません。休みの日に寝すぎると生活リズムが崩れてしまい、休日明けの寝覚めが悪くなってしまう可能性があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。食事・咀嚼・日光・趣味・睡眠は、情緒を支える「基礎体力」。 β-エンドルフィンやセロトニンの働きで気分を底上げし、日光とリズム運動で自律神経を整え、良い睡眠で回復を完了させましょう。

要点
・好きな食事・よく噛む習慣は幸福感と安定感を後押し
・太陽光+リズム運動はセロトニン分泌を促進
・趣味の没頭と規則正しい睡眠で回復サイクルを確立