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仕事中のイライラを軽減!科学的に妥当な4つのリセットメソッド

イライラは「なくす」より「安全に流す」ことが現実的です。なぜなら、感情は生理的反応と結びついており、我慢や抑圧はかえって高ぶりを長引かせることがあるから。

ここでは、今この瞬間からできる基本の4つ──深呼吸、ストレッチ、親しい人と話す、そして「笑う」──を原文どおりに収録しつつ、どんな場面で効きやすいかの見取り図を示します。 短時間でも続けるほど効果が積み上がります。 まずは“ひと呼吸”から。この記事では、イライラを落ち着ける基本の方法を解説しています。

「もうイライラしたくない!」今すぐできる解消法4選

「もうこんなイライラとはサヨナラしたい……! 一体どうしたら良いんだろう?」

というように、イライラを解消する方法が一番気になるところです。 イライラの主な原因はストレスだと考えられます。 気持ちを落ち着かせるためには、無理してイライラやストレスを我慢せず、適度に発散することが重要です。

そこで、ここからは簡単に実践できるイライラやストレスの解消法をご紹介していきますね。

メモ
健康上の理由でイライラが止まらない方は、基本的には病院にかかることをおすすめします。ただし、「今すぐこのイライラをなんとかしたい!」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。そんな方は、これからご紹介する方法をぜひ実践してみてくださいね。少しでも気が紛れるかもしれません。

【イライラの解消法】

  1. 深呼吸して気持ちを落ち着ける
  2. ストレッチでリラックスする
  3. 親しい人と話す
  4. たくさん笑う

解消法1 深呼吸して気持ちを落ち着ける

深呼吸はいつでもどこでも行える有効なイライラ解消法の一つです。

呼吸法はあらゆるリラクゼーションの基本とされており、実はヨガや太極拳の動きも呼吸や瞑想に至ためのプロセスだといわれています。 深呼吸は座ったりあおむけに寝転んだりして、楽な姿勢で目を軽く閉じて行いましょう。 ただ大きく息を吸ったり吐いたりするのではなく、腹式呼吸を行うのが重要です。

メモ
腹式呼吸をする際は、まず、息を吐き出すところから始めましょう。吐き出しきったら、鼻から大きく息を吸います。息を吸うときにはおなかが膨らんでいるのを意識し、吐くときにはゆっくり体の力を抜いていきます。何度か繰り返したら自然な呼吸に戻しましょう。

深呼吸する時間を意識してつくるだけで、全身の血液循環が良くなり、首や肩の凝りも解消しますよ。

解消法2 ストレッチでリラックスする

ストレッチする女性

ストレッチも気持ちを落ち着けるのに有効な手段だといえます。 イライラしたり、悩みや心配事を抱えていたりと心にストレスがかかっていると体に不調が現れます。 その反対に体をリラックスさせてあげると、心の負担も軽くなると考えられるのです。

例えば座ったまま両手を組み、上に伸ばして胸を張るいわゆる「伸び」もストレッチの一つです。 縮こまって緊張状態になっている体をリラックスさせることができます。 ゆっくりと首を回すストレッチも首筋の血流が良くなり、脳に酸素を送りやすくなるため頭がスッキリするかもしれませんよ。 手軽なストレッチを取り入れて、心の平穏を手に入れましょう。

ストレッチ方法については、厚生労働省 中央労働災害防止協会の「こころの健康 気づきのヒント集」を参考にしてみましょう。特別な器具やスペースなどを必要とせず、オフィスやご家庭で簡単に行えるストレッチ方法が紹介されています。 ``

解消法3 親しい人と話す

楽しい会話

イライラしてしまう気持ちをため込むのは心や体に良くありません。

「なんだか最近うまくいかないことばかりだなあ……」

「イライラしてつい周りに当たってしまう……」

つらかったり、気になることがあったりする場合は親しい人に打ち明けてみましょう。 イライラする気持ちが抑えられないのは、なんらかのストレスが積み重なっていたり、自分がそのストレスについて納得できていなかったりすることが原因だと考えられます。 そのような状態を自分一人で抱え込んで解決しようとすると、時間と労力がかかる上、精神的にも疲れてしまいますよね。

しかし、信頼のおける人に話を聞いてもらえば気分が軽くなることもあるでしょう。 他者の意見を聞くことで自分を冷静に見つめ直すこともできるかもしれません。

解消法4 たくさん笑う

笑顔の男性

笑うこともイライラ解消法の一つとしておすすめです。

「思いっきり笑うとなんだかスッキリする」という実感をお持ちの方も多いでしょう。 実際に、笑うことは科学的にイライラの元となるストレスの解消法として有効だといえます。

笑うとき、人間は腹式呼吸になり大量の酸素を取り込んでいます。 ストレスを受けている状態の人間の脳は興奮によって酸素をどんどん消費してしまうため、笑うことでたくさんの酸素を取り込むと脳のはたらきが良くなるのです。 また、笑うことは自律神経にも良い影響を与えます。

自律神経
全身の臓器を司っている神経のことです。交感神経と副交感神経の二つがあり、緊張状態には交感神経が、ゆったりとリラックスしている状態のときには副交感神経が優位にはたらいています。

笑うことで「副交感神経」が優位になり、ストレスホルモンの分泌が減少します。 笑いはストレスが体に与える悪影響を緩和してくれるのですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。感情の高ぶりは「呼吸」と「体の状態」を整えることで鎮まりやすくなります。

深呼吸と軽いストレッチで副交感神経を引き出し、信頼できる人に気持ちを言語化し、少しの「笑い」で脳の酸素取り込みと気分の切り替えを心掛けましょう。

要点
・我慢より“安全に流す”が近道
・深呼吸→ストレッチ→会話→笑いの順で環境に合わせて
・短時間でも“回数”が効果を底上げ