ストレスの正体を知る!三種類のストレッサーを科学的に徹底解説
「ストレス」という言葉は日常で頻繁に使われますが、そもそも“ストレスとは何か”を正しく理解している人は意外と少ないかもしれません。 ストレスは外部からの刺激によって、私たちの心や体にさまざまな反応が起きる現象を指します。 そしてその原因(=ストレッサー)は、実は人間関係だけでなく、気温・光・音・食べ物など、身の回りのあらゆるものに潜んでいます。
この記事では、ストレスの定義と3つの主な原因について詳しく解説します。 ストレスの正体を理解することで、自分の心身の変化に早く気づき、上手に向き合う第一歩を踏み出しましょう。
ストレスとは?
ストレスとは外部からの刺激を受けた際に心身に生じる反応のことです。 外部からの刺激のことを「ストレッサー」と呼び、さまざまな要因がストレッサーとなっています。
またストレッサーとストレッサーによって生じる心身の反応である「ストレス反応」を合わせてストレスと呼ぶこともあります。 どんな要因がストレッサーなのかは後ほど紹介しますね。
ストレスはもともと物理学で使われていた言葉で「外部からかけられた圧力によって生じる物質のひずみ」を意味しています。 物理学で使われていた言葉が転じて、現在のような使われ方をするようになったのですね。
ストレスという言葉を聞くと悪いイメージを抱きがちですが、実は適度なストレスは意欲をかき立てたり生きる上での活力となったりします。
このようにストレスには良いストレスと悪いストレスがありますが、実はストレスは受け取る方の考え方次第で、良いストレスにも悪いストレスにもなり得ます。
悪いストレスを良いストレスに変換する力を身に付けることでストレスの元とうまく付き合えるようになる可能性があるのですね。 ただしストレスへの対処法にはストレッサーそのものから離れたり、好きなことをしてストレスを発散したりする方法もあります。 ストレスの種類や程度に応じた対処法をとるようにしましょう。
ストレスの3つの原因
「ストレスの原因にはどんなものがあるの?」 人間関係や仕事の悩みなどはストレスの原因としてイメージしやすいものですが、気付かないうちに身の回りにあるものがストレッサーとなっているかもしれません。 ここでは私たちが普段どのようなストレッサーにさらされているのか、3種類に分けてご説明します。
物理的ストレッサー
一つ目のストレッサーは、物理的ストレッサーです。 物理的ストレッサーは暑さや寒さ、騒音や振動、さらには光や混雑などが該当します。 満員電車での人混みや、オフィスで使用するパソコンの光などにも気が付かないうちにストレスを感じているのですね。
化学的ストレッサー
二つ目のストレッサーは、化学的ストレッサーです。 化学的ストレッサーは薬物や公害物質、酸素欠乏・酸素過剰、大気汚染などが該当します。
あまりピンとこない方も多いかと思いますが、たばこの煙やにおいの強い食べ物なども化学的ストレッサーになる場合もあります。 たばこの煙や食べ物のにおいが意図せず他人にストレスを与えている可能性があることにも、気を付けましょう。
心理・社会的ストレッサー
三つ目のストレッサーは、心理・社会的ストレッサーです。 心理・社会的ストレッサーとは人間関係や仕事、家庭での問題による不安や怒り、喜びなどのことです。
私たちが普段感じているストレスの大部分がこの心理・社会的ストレッサーだといわれており、仕事や職場に対してストレスを感じる人の割合は年々増加傾向にあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。 ストレスとは、単なる「心の問題」ではなく、外部からの刺激に対して心と体が反応する自然な現象です。
そしてその原因(ストレッサー)は、気候や環境、化学物質、人間関係などさまざまな要素に存在します。 まずは自分がどのようなストレッサーにさらされているのかを知ることが、ストレスケアの第一歩です。
物理的ストレッサー:温度・騒音・光・混雑など
化学的ストレッサー:薬物・たばこ・大気汚染など
心理・社会的ストレッサー:仕事・人間関係・家庭問題など